唱歌と童謡を歌う

著作権のない童謡・唱歌などをお聞きいただけます。

蚕(かいこ)

蚕 (かいこ)

 

♫ 風暖き五月のはじめ ♪

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     蚕(かいこ)         文部省唱歌


 かぜあたたかき ごがつのはじめ : 風暖き 五月のはじめ
 さとのおとめが とるやはぼうき : 里の少女が 取るや羽箒
 はきおろしたる はるのかいこ  : 掃きおろしたる 春のかひこ
 さながらくろき ちりのごとく  : さながら黒き 塵の如く

 よたびのねむり いつしかすぎて : 四度の眠 いつしか過ぎて
 はしのふとさは こゆびとなりぬ : 箸の太さは 小指となりぬ
 きそいきそいて くわはむおと  : きそひきそひて 桑はむ音
 このはにあめの そそぐごとく  : 木の葉に雨の そそぐ如く

 かみもむすばず よるさえいねず : 髪も結ばず 夜さへ寝ねず
 こころつくして ひとつきあまり : 心つくして 一月あまり
 つとめしかいの みえたるきょう : 努めしかひの 見えたる今日
 うれしやまゆは やまのごとく  : うれしや繭は 山の如く

1912年(大正元年)発行の「尋常小学唱歌(第四学年用)」に掲載されました。

羽箒 ⇒ カモなどの鳥の羽を束ねて柄の先に取り付けた箒のことで、養蚕では種紙に
    付いている孵化したばかりの蚕を傷つけないように集める時に使う。
四度の眠り ⇒ 蚕は繭を作るまでに四回脱皮をするので、それを表している。

3番にあるように髪を結ぶどころか、夜も寝ないで一ヶ月もの間付きっきりで世話を
しなくてはならない、と歌われるほど大変な作業だったようです。

昨年は世界遺産の富岡製糸場に行く機会がありました。
その蚕の繭から絹糸を作る工場だった所ですね、よくぞあれだけの施設と機械が保存
されていたものだと驚きました。 



「お花贈り物」 誕生日や記念日に、心を込めたカードを添えて。

日比谷花壇